アーカイブ [2010年7月分] |
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2010年7月2日(金) |
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画像の拡縮2【PSE】
前回、説明しましたように、本来からすれば、画像の拡大処理はお勧めできません。やはり、どれだけソフトによる補正が行われても、画質が落ちることは否めないからです。
それでも、どうしても欲しい大きさの画像が手に入らない場合など、手に入った小さな画像から拡大しなければならないことはあるものです。
そのようなときのために、今回は画像の拡大です。
【画像の拡大】
拡大と縮小は対称的な処理なので、全体的に作業はほぼ同じです。
まず、拡大したい画像を読み込みます。

次にその画像全体を選択します。(トリミングと拡大を同時にしたいときはその範囲を選択します。)
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画像の周囲に点線が現われますが、これが選択領域を示します。
部分的に選択したいときには、長方形選択ツールを選び、抜き取りたい範囲を選択します。すると次のようになります。いずれも部分か全体かを除き、選択範囲が拡大の対象となります。
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次に「イメージ」→「サイズ変更」→「拡大・縮小」と進みます。すると右下の図のようなW:100.0%、H:100.0%というものが含まれたツールバーがメニューバーの下に表れます。(状況によっては単位が違う場合もありますが、とにかく、現状が表示されます。つまり最初の画像の大きさを縦横とも100.0%として拡大・縮小します。)
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次に、この%の部分の数値を希望の数値に変更することで拡大・縮小の処理になります。
希望のピクセル数がある場合は、%用のテキストボックス上で右クリックして、単位をピクセルに変更してください。その後、数値を希望のピクセル数に変更してください。(縦横比を固定にしておくと、縦横が同時に拡大・縮小され、つねにオリジナルの相似形になります。)
左図のようにpixel、inch、cm、mm、point、pica、そして%などの単位が指定できます。
数値を初期値より小さくすれば縮小、大きくすれば拡大になります。
設定値を大きくすると、次のように画像が拡大され、表示範囲から溢れます。
しかし、心配はいりません。画像の右下に「○」、「×」の選択表示が現われるので、そのまま「○」の方を選びクリックします。(取り消したい場合は「×」をクリックします。)
拡大された画像の周りに、選択されていることを示す点線が現われているはずですが、表示範囲からはみ出しているので見えません。
そのかわりに、上の画像のように、枠外に白線が表示されているはずです。
そのまま縮小のとき同様に「編集」→「カット」で、この拡大された画像をクリップボード領域に読み込み、さらに「ファイル」→「新規」→「クリップボードからの画像」に進み、さきほどカットした拡大された画像を読み込みます。(枠外の部分も当然、画像に含まれます。)
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すると、拡大された画像が表示されます。少し、画質は粗くなっているでしょうが、これで処理は完了です。
あとはこの画像を必要に応じて使用・保存すればいいのです。
詳細はクラスで説明します。
※わかりにくいようであれば説明しますのでクラス開催日にお申し出ください。
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