アーカイブ [2009年11月分] |
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2009年11月8日(日) |
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写真編集モード【PSE】
このところ、サークルでは年賀状作りを中心におこなっています。
10月中はPHOTOSHOP
ELEMENTS(以降PSEと表記)の全体像を知っていただくために、インストラクタが一方的にPSEの加工操作をデモしながら説明してきましたが、11月に入り官製年賀はがきも発売され始めたので、今後1ケ月は各自の好みの賀状をつくることを通して、画像処理を実践してもらう予定です。
第1回目の今回は最初の一歩、起動から作業へ入るまでの操作を説明します。
この例ではPSE7.0の画面です。他のバージョンでは見た目や操作が異なります。
【デスクトップアイコン】 |
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セットアップ時にデスクトップ上に作られたPSEのアイコンをクリックしてください。
次のような選択ボックスが現われるので通常は「編集」をクリックします。 |
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下のような画面が現われます。これを「写真編集モード」画面といいます。 |
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「写真編集モード」画面の「ファイル」メニューをクリックすると上のようなポップアップメニューが開きます。(上の画像では「新規」メニューのポイントによるサブメニューも表示されていますが、最初は左側部分だけがまずポップアップされます。)
作業を行うには、特別な処理をする場合を除き、大きく次のいずれかを選ぶことになります。
@新規(白紙ファイル)
A開く
【@新規(白紙ファイル)】
まず「新規(白紙ファイル)」は、一から画像を作成していくときに選びます。
「新規(白紙ファイル)」メニューをクリックすると次のボックスが開きます。
このボックスの設定を説明していきましょう。
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「ファイル名」は画像処理終了後のファイル保存時に名づけることができますが、この時点でつけておくこともできます。
プリセットはそれ以降の設定をまとめて設定するときに使うテンプレート機能です。
ここを変更することで、「幅」、「高さ」など、それ以降の設定値が自動的に組み込まれます。
例えばA4判のポスターを作りたい場合、「プリセット」で「日本標準用紙」を選び、「サイズ」を「A4」にするとA4判用紙の大きさである「幅」→「210mm」、「高さ」→「297mm」に自動的に設定されます。
「プリセット」の設定の一つ「カスタム」では、自由に画像の「幅」・「高さ」、さらにそれ以降の各種設定を変更することができます。
「幅」、「高さ」はA4判用紙設定時には「mm」でしたが、上の画像のように「カスタム」では「pixel」になっていることがあります。その他にも「cm」や「point」など、さまざまな単位が存在するので、便利な反面、慣れないと間違えたり、混乱する恐れがあります。お気をつけください。
なお、環境設定で、標準設定を登録しておくことができます。これにより、起動時にはその設定で開かれます。もちろん、単位のセレクトボックスでいつでも変更することができます。(単位を変えると数値もそれにあわせて変更されます。)
「解像度」は基本的には数値が高いほど綺麗な画像になりますが、既存の画像を貼り付けた場合などには元の画像より綺麗になることはありません。それでも、ファイルサイズは基本的に大きくなります。
通常、WEB掲示用の画像なら「144pixel/inch」、印刷用の画像なら「240pixel/inch」以上にするとよいでしょう。あまり大きくし過ぎると処理に時間がかかり過ぎたり、処理できなくなることもあるのでパソコンの能力にあわせて設定してください。
「カラーモード」は特別な場合を除き「RGBカラー」にしてください。それ以外のモードではカラー画像は作れません。
「カンバスカラー」は「透明」、「白」、「背景色」のいずれかから選びます。「gif」、「png」画像をつくるときのみ透過画像を作れます。そのときにはあらかじめ「透明」を選ぶといいでしょう。(加工時に透過させることも可能です。)
作業エリアが下のように灰色と白(標準)の市松模様になっているときは、その部分が透過していることを示します。
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それ以外のときには「白」、もしくは「背景色」を選びます。「背景色」を選ぶと、現在、設定されている背景色が適用されます。
背景色はツールボックス(左図)で確認・設定できます。
左図のような場合、白が描画色(鉛筆ツールなどの現在の色)、えび茶色が背景色です。
この背景色を変更してから、新規に「カンバスカラー」→「背景色」を選択して開くと、背景に現在の背景色が適用されます。
変更時は各領域をクリックすると色選択ボックスが開きます。 |
次の例で、画像は通常、オブジェクト(この場合、時計)に背景がなくても、下の「背景のない普通の画像」のように周りは白く塗りつぶされます。
これを「gif」画像など、透過することのできる画像で作成するときには、見かけ上、背景のない時計だけをくりぬいた画像として保存することができます。
「背景を透過した画像」では時計の周りに市松模様が現われていますが、この部分が透過していることを示しています。
別背景の前にこれら二通りの画像を置くと下のように、「背景のない普通の画像」は白く塗りつぶされた部分によって背景が隠されます。一方、「背景を透過した画像」では市松模様の部分が透過され背景が時計の周囲にまで見えるようになります。
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背景のない普通の画像 |
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背景を透過した画像 |
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↓ |
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↓ |
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別背景の前に置いた
背景のない普通の画像 |
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別背景の前に置いた
背景を透過した画像 |
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※コンピュータの画像は透過画像も含め、基本的にすべて四角形で保存されます。
【A開く】
既に存在する画像を加工したいときには「ファイルメニュー」の「開く」をクリックします。
「開く」ダイアログボックスが表示されますので、自分の開きたいファイルをクリックします。
ダイアログボックス内の「ファイルの種類」では、該当のファイルの拡張子を選ばなければなりませんが、「すべてのファイル」を選んでおけば、開けるすべての画像ファイルが表示されます。
開いたフォルダ内に画像があればいいですが、なければフォルダを移動して該当のファイルを開いてください。意味がわからなければ「画像ファイルの種類【DOS】」をご一読ください。
なお、「開く」で開く画像ファイルは、既に各種の設定を終えているので、「新規」で開いたときのような多くの設定は必要ありませんが、唯一、モードを「RGBカラー」に変更することを忘れないでください。でないと、画像ファイルは開けても、さまざまな機能が使えません。
変更は下図のとおり、「イメージ」メニュー→「モード」へ進み、「RGBカラー」をクリックします。
詳細はクラスで説明します。
※わかりにくいようであれば説明しますのでクラス開催日にお申し出ください。
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