既に<IMG>@でも少し触れたようにあまりに重いページは他のページへ逃げていく確率が相当高くなります。
ただ、その場合でも人間特有の心理をうまく利用すれば同じ時間あるいはそれ以上の時間をかけながらも時間を感じさせなくすることが可能です。今回はその心理をうまくついた2段階イメージ表示を紹介しましょう。
2段階表示では同じ画像の粗いものと高品位のものの2枚を用意します。
最初に粗い(軽い)画像が表示されるのでだいたいどのような画像が表示されるかが先に把握できます。その後、高品位の画像が表示されます。
これにより比較的早く、待つ価値のある画像かどうかを把握できるため、見る必要がないときには途中で次のページへ進むことができます。
ただしなんといっても1枚+α(粗い画像)の画像を読み込まなければなりませんので、現在ではインターレースGIFやプログレッシブJPEGなどの方がよく利用されています。
これらの画像は2段階イメージのような表示のしかたを1枚の画像でできるようにフォーマットされています。ファイルサイズも通常のGIFやJPEGに比べてほんの少し大きい程度ですみます。
私がHTMLを使い始めた時点(96年頃)でも既にこの保存形式は存在していましたので学習以外でこの2段階表示を使ったことはありません。
またあまりファイルサイズの小さい画像では使わないほうがいいでしょう。
具体的な使用法をみていきましょう。
例 <IMG SRC=”./link/hi_image.png"
LOWSRC="./link/lw_image.jpg" width="311"
height="302" alt="2段階イメージ表示の例">
今回の例の場合、その表示される過程が重要なので、下のボタンを押して別ページの画像を呼び出すことによって確認してください。
回線速度が速いとき、あるいは遅いときでも二回目以降の表示やオフライン環境でのブラウジングではテンポラリーファイルが保存されたことにより表示が速すぎて確認できないかもしれません。
※アップロードして実際に確認した後に気づいたのですが、この機能はInternetExplorer(IE)では使えません。
構 文
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>
</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<IMG SRC=”./hi_image.png"
LOWSRC="./lw_image.jpg" width="311"
height="302" alt="2段階イメージ表示の例">
</BODY>
</HTML>
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使用例
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>LOWSRCの指定</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<IMG SRC=”./hi_image.png"
LOWSRC="./lw_image.jpg" width="311"
height="302" alt="2段階イメージ表示の例">
</BODY>
</HTML>
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