<A HREF>@ リンク



 今回のタグはHTMLをインターネット言語たらしめるタグだと思います。今まで見てきたタグだけを使って作ったページなら高機能のワードプロセッサで作った文書となんらかわりません。
 今回のタグでやっとインターネット言語らしくなります。
 このタグは「リンク」という既に皆さんが聞いたことのある言葉のとおり他のページにジャンプするためのタグです。もっとも、最近のワープロソフトにはページ作成のためにも使えるようにリンク機能を持たしておりますが。
 それは自分のサイト内であろうと他のサイトであろうと可能です。必要に応じてはページの途中にジャンプすることもできます。

 タグの最初のAは多分アンカーのAだと思います。anchorは錨(いかり)という意味がありますが、ちょっと違うような気がします。新たな意味をもたした言葉じゃないかと思います。
 またHREFが何の略かは常に疑問に思っていますがいまだにわかりません。想像ですがhyper text referenceではないかと勝手に想像しています。
 コンピュータ用語ではそういった省略した用語や意味のわからない用語がたくさんでてきます。
 例えばCGIで使うcookieなども意味はよくわかりません。「クッキーを食べさせる」という風に使われることがあるのでこれはビスケットの意味のクッキーでしょうが、なぜ...。不思議なネーミングです。なにかで読んだような気もしますが忘れました。
 ネット上で調べればわかるでしょうからご自身で調べてみてください。



例 <A HREF="./betu.html">別のページに進みます</A>

 見ておわかりのように<A HREF="">と</A>の間の文字列がアンカー(リンク用のオブジェクト)となります。アンカーとなった文字列には下線がつきます。下の例のように<IMG>タグを間にいれれば画像をアンカーにすることもできます。
 HREF=””はこれらのアンカーをクリックしたときのジャンプ先を指定しています。ダブルクォテーション記号の中には<IMG>タグのSRC属性同様、ファイル名もしくはURLを指定できます。

例 (ファイル名を指定)<A HREF="./betu.html"><IMG SRC="./link/another.gif" width="150" height="25" border="0" alt="別のページに進みます”></A>  1行で記述しています。

別のページに進みます


例 (URLを指定)<A HREF="http://www.yahoo.co.jp"><IMG SRC="./link/another2.gif" width="150" height="25" border="0" alt="別のサイトに進みます”></A>  1行で記述しています。

別のサイトに進みます



 なお、上の画像では枠線が現れていませんが、アンカーの境界はこの画像の枠線該当部分である矩形内になります。クリックしたときにあらわれる点線の部分です。一口メモ参照。
 もし画像の中の部分範囲をアンカーにしたいときは、1枚の画像ファイルを複数のファイルに分割しその該当の部分の画像だけに<A HREF>タグをつけるという方法があります。
 よく使われるもう1つの方法はクリッカブルマップ(クライアントサイド)を使用する方法です。
 私の経験では画像の座標をピクセル単位で確認できる画像処理ソフトがあればクリッカブルマップの方が比較的楽だと思います。
 いずれ双方とも別の稿で説明します。

※ 上の例でいえば次のアンカーのように「別のサイト」の部分だけをアンカーにするという意味です。この例ではクリッカブルマップを使っています。



 属性の中に別ウィンドウあるいはフレームへ飛ばすためのtarget属性というものがありますが、これは「フレーム」タグをとりあげた後、説明させていただきます。
 またページの途中へジャンプするための<A HREF=”#”><A NAME>タグについては次回から2回にわたって取り上げます。

 



構 文

<HTML>
 <HEAD>
  <TITLE>
  </TITLE>
 </HEAD>
 <BODY>
<A HREF="./betu.html"><IMG SRC="./link/another.gif" width="150" height="25" border="0" alt="別のページに進みます”></A> 
 </BODY>
</HTML>
 

 


 

使用例

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>リンクの作成</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<A HREF="http://www.chutaland.com"><IMG SRC="./link/another2.gif" width="150" height="25" border="0" alt="別のサイトに進みます”></A> 
</BODY>

</HTML>

 


 

表示結果


今回の「表示結果」は上の「別の○○に進みます」ボタンでかえさせていただきます。

 



一口メモ

 

 手入力でリンクを作る場合に<A HREF>タグとアンカー用の画像、そして</A>は1行で記述してください。
 これを例えば<HTML>タグや<BODY>タグにならって次のように3行で入力してしまうと

例 <A HREF="./betu.html">
     <IMG SRC="./link/another.html">
     </A> 

結果 先の「例」のボタンをクリックしたときのキャプチャー画像
 

と、アンカーの枠線(点線)が右下に変に飛び出してしまいます。
 これは<A HREF>の行の目に見えない「改行」コードがアンカーに含まれてしまったためでしょう。
 理由はともあれ1行で記述することにより出なくなりますからそうしてください。
 もちろんページエディタでは自動的に1行でタグが吐き出されているはずです。

※ 使用例をコピーして使いたいときは「講座の前に」をお読みください。