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電子メール【HTML】
2010.04.02】
FTPソフトの初期設定【FTP】
2010.04.09】
FFFTPのツールバー【FTP】
2010.04.16】
ファイルの属性【FTP】
2010.04.23】
 
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 2010.04.02 ()
personalクラス
    19:30-21:30
   於
:生涯学習センター
    第二研修室 
 
・ 2010.04.09(金) 
  personalクラス
    19:30-21:30
  於:生涯学習センター
    第一研修室 
 
・ 2010.04.16 (金) 
  personalクラス
    19:30-21:30
   於:生涯学習センター
    第二研修室 
 
 2010.04.23()
personalクラス
    19:30-21:30
  於
:生涯学習センター
    第一研修室  
 
 2010.04.30()
personalクラス(カリキュラム外)
サーバー管理指導

    19:30-21:30
  於
:Kさん宅
 
 

 

RecommendationLinks

  

 
【ピンクシャドウ】
山下達郎さんのアルバム「It's a poppin' time」より。
達郎さんは吉田美奈子さんに楽曲提供していたことから興味を持ち、このアルバムを買ったのが最初。それ以前から多少は曲も知っていたが、少なくとも、まだ、世間ではあまり知られてなかった頃である。
ユーミンさん同様、達郎さんも平成に入ってからはほとんど聴くこともなかったが、昔の曲にはやはり懐かしさをおぼえる。

(Yukio)

 
 
    
 
 
 
 
 
 
 
  アーカイブ [2010年4月分]
 
2010年4月2日(金)

電子メール【HTML】
 
今回の「電子メール」はタグの分類でいえば「リンク」に含まれるものですが、分けておいた方が、読まれる方が頭を整理しやすいだろうと考え、あえて「リンク」とは分けておきました。

この記事をご覧の方の多くは既に電子メールシステムをお使いだと思います。携帯電話、パソコンと、端末の違いはあれ、今では誰もが使用し、電話以上に身近な存在となっています。
私も電子メールは十五年前から使い続けています。もちろん、便利なものですが、ある意味、とても鬱陶しいものです。スパムメールの増加もその一つですが、それ以外でも、早くから受信していたのにチェックを怠り、翌日になって受信に気づいて後悔するなども少なくありません。
そのため、今はパソコンに来たメールはすべて携帯電話に転送するようにしています。

さて、余談はこれくらいで、今回の「電子メール」はホームページ上に電子メールを送信できる仕掛けを埋めこんでおくものです。パソコンでネットサーフィンをしている人なら誰もが一度くらいは使ったことがあるはずの仕掛けです。

例 ask@siesta-soft.co.jp  左をクリックするとメールソフトが起動されます。

例のタグは<A HREF="mailto:ask@siesta-soft.co.jp">ask@siesta-soft.co.jp</A>と記述します。
当然、ページを見た人がこちらにメールをくれるための機能ですから、自身のメールアドレスを記述します。
上のHTMLタグで、maito: 直後の1つ目のask@siesta-soft.co.jpはメールソフト起動時の宛先となる実アドレスで、<A HREF...>と</A>で挟まれた2つ目のask@siesta-soft.co.jpは文章上のインデックスとなる部分です。
したがって、mailtoの部分でアドレスを設定しておけば、インデックス部分はアドレスでなくてもかまいません。

例 メールソフト起動  これでも大丈夫です。

<A HREF="mailto:ask@siesta-soft.co.jp">メールソフト起動</A>

クリックした人には確認できたと思いますが、起動されたメールソフトの「宛先」にmailto:で指定したアドレスが既に設定されているはずです。これ以降は通常のメールソフトの使用と同じです。「件名」、「本文」など必要事項を入力し、送信ボタンを押せばメールは送られます。

もし、「宛先」同様、「件名」もあらかじめ設定させておきたい場合には、次のように記述します。

例 ISOBE PCサークルへの問い合わせ

例のタグは<A HREF="mailto: ask@siesta-soft.co.jp?subject= ISOBE PCサークルへの問い合わせ">ISOBE PCサークルへの問い合わせ</A> となります。
?以降の記述はそういう決まりですので記述形式だけ確実に覚えてください。CGIまでこの記事が進んだときには詳細に説明します。

なお、上の方法までは入門書でもよく見られる方法ですが、次の記述によりCCやBCC、さらにBODYなどの欄もあらかじめ表示させて起動させることが可能です。
 
CCの記述  <A HREF="mailto:ask@siesta-soft.co.jp?cc=送信先リスト群">CC付電子メールの起動</A>
 
BCCの記述  <A HREF="mailto:ask@siesta-soft.co.jp?bcc=送信先リスト群">BCC付電子メールの起動</A>
 
BODYの記述 <A HREF="mailto:ask@siesta-soft.co.jp?body=本文">本文付電子メールの起動</A>

 もちろん複数の式を組み合わせて用いることができます。この場合は各式の間を&でつなぎます。

複合式

<A HREF="mailto:ask@siesta-soft.co.jp?subject=あるサイトからの返信&body=次のとおり返信します。">複合式</A>
 
このサイトの「メール/FAQ/コメント」ページにあるForm to Emailシステムも電子メールシステムですが、こちらはOutlookなどのメールソフトを利用せず、用意されたテキストボックスに入力された文章・文字列を直接、指定したアドレスのメールボックスに送信するシステムです。簡単・確実を望むならここで紹介したメールアドレス起動の方がいいです。が、何らかの機能を持たせたいなら、Form to Emailシステムを作らねばなりません。(HTMLだけでは、このようなシステムは作れません。いずれ記事がCGIまでにおよんだときには詳細に説明します。)


詳細はクラスで説明します。


※わかりにくいようであれば説明しますのでクラス開催日にお申し出ください。
 


Posted by Yukio 記事 No.0000045 
 
2010年4月9日(金)

FFFTPの初期設定【FTP】
 
クラスで既にFTPソフトの一種であるFFFTPの使用法を説明しました。
よって、説明の順序としては中途半端なのですが、今回はHTMLからは少し離れ、FTPソフト(FFFTP)について説明します。

以前、「リンク」の記事でも取り上げたように、FTPとはFile Transfer Protocol、つまり「ファイル転送規約」のことをいい、ローカル(皆さんのパソコン)上で作ったページをサーバーへ転送するための通信規約をいいます。ただし、FTPソフトを用いる限り、一般ユーザーには、そのような通信規約を学ぶ必要はありません。
なお、一般的に「FTP」といえばFTPソフトのことを表します。

ところで、「サーバー」というものが、これまでにも記事上で頻出しています。このサーバーとはいったい何でしょうか。
簡単にいいますと、ネット上に組み込まれ、ユーザーからの要求に何らかのサービスを提供するシステムをいいます。ほぼ1年365日24時間ずっと運用され続ける、モニターやキーボードのついていないネット専用のパソコンと考えてください。
キーボードやモニターがないので、データの入出力には、外部パソコン(ローカルパソコン)を接続して、自身のパソコン、そのモニター、さらにキーボードを用いて作業を行います。
その作業のために接続させるソフトの一つがFTPソフトです。もちろん、ブラウザやメールソフトなどもそれらの一つといえます。
 
厳密にいえば、「サーバー」とはサーバーソフト(Webサーバーやメールサーバなど)のことをいいますが、使われているサーバー自体が、ほとんどサーバー専用マシンなので、一般的にはマシンとソフトを含めた総称です。
サーバーに組み込まれているサーバーソフトを一般のパソコンにインストールすればそのパソコンをサーバーとして利用できます。(ネット上にはフリーのものがあります。)
ただし、実際のサーバーとして運用するには、各種手続き・環境設定が必要ですので、初心者は考えない方がいいでしょう。(かえってコスト、時間、労力がかかります。)
そのため、一般的には、ローカルサーバーとして、WEBページのプレビューやシステムの動作確認などに使われます。

さて、ようやく本題に入るのですが、FFFTPというフリーの日本語FTPソフトがあります。私は以前にはWS_FTPというフリーの外国語FTPソフトを使っていたのですが、ある時期からFFFTPに乗り換えました。
聞きなれない名称のソフトなので、使うのも難しそうに思うかもしれませんが、最初の設定さえできれば、あとはWinsowsエクスプローラを扱う要領で使用できます。(もっとも最初の設定が初心者には難関なのですが...。)
今回から数回にわたり、FTPを説明していきますが、今回はFFFTPの初期設定を説明しましょう。FFFTPを入手するには、この記事の末尾にあるURLから該当のサイトへ進み、ダウンロード→インストールしてください。(詳細は同サイトで。)
 
 
【FFFTPの初期設定】

IT技術というものを文面上で理解するのは、とても大変なことです。内容の程度の差はあれ、それはプロの技術者でも同じです。
説明者側が初心者側の知識程度を考えながら記述されている文章は、知っている人間にとってはある意味、とてもくどい文章となっているはずです。
だからといって、初心者の方の中には説明と画面が少しでも違うと不安になってしまう方もいるので、常識的な部分を省略した簡潔な説明は避けざるをえません。
この記事の文章もかなりくどい表現であることは承知しておりますが、このようなことからやむをえずでの対応です。事情ご賢察ください。
もっとも、初心者の方のほとんどが、このような面倒な説明を読もうとされないという矛盾をかかえているのも事実で...。
いったい私は誰に向けてこの記事を書いているのでしょうか?

 
ネット上では、さまざまなFTPソフトが提供されていますが、だいたい、設定は同じような手順です。
なお、FFFTPなら次のサイトから無料でダウンロードできますが、他のFTPソフトもネット上で無償配布されていますので、お探しください。
 

http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/


詳細はクラスで説明します。


※わかりにくいようであれば説明しますのでクラス開催日にお申し出ください。
 


Posted by Yukio 記事 No.0000046 
 
2010年4月16日(金)

FFFTPのツールバー【FTP】
 
FTPソフトは自身のパソコンとWEBサーバーとの間のファイル転送を目的に使うソフトです。
 
使い方を説明する前にFFFTPの画面構成や、知っておくべき予備知識を説明しておきましょう。
次の図はFFFTPのヘルプに掲載されていた画像です。(FFFTPのヘルプ→目次→使い方→画面の説明、に進めばより大きな画像でご覧いただけます。)
 
【FFFTPヘルプより引用】
 

ツールバーに並べられたボタン群には重要なものが抜粋されていると思うので、これらを簡単に説明しておきましょう。

 

【転送用ボタン】

転送に使うボタンは「アップロード」ボタン、「ダウンロード」ボタン、そして「ミラーリングアップロード」ボタンです。
このソフトを使うときには、これらいずれかのボタンを必ず使うといってもいいでしょう。

「ダウンロード」ボタン
 
「アップロード」ボタン
 
「ミラーリングアップロード」ボタン

「アップロード」はローカル(ユーザーのパソコン)側からホスト(WEBサーバー)側へファイルを転送するものです。つまり、ホームページとその関連画像等のアップロードということです。
そして、「ダウンロードは、その逆の転送、つまりホスト(サーバー)側からローカル(ユーザーのパソコン)側へファイルを転送するものです。
上のツールバー画像では両方のボタンがアクティブ(利用できる状態)になっていますが、実際には、ローカル側ファイルを選んだときは、「アップロード」ボタンのみ、そしてホスト側ファイルを選んだときには「ダウンロード」ボタンのみがアクティブになります。(誤って異なるボタンを押すことのないようにとの配慮です。)
正常に接続されていれば、ファイルを選択し、これらのボタンをクリックすれば、ファイルの転送が始まり、終わると終了音がなります。

「ミラーリングアップロード」を使うと、常にローカル側とホスト側の(現表示)フォルダやファイルがまったく同じになるように転送されます。(通常はすべてローカル側のファイルがホスト側ファイルへ転送され、ホストに既に存在するファイルは上書きされ、ホストにしかないファイルはホストから削除されます。)
ただ、1人がFTP接続するような小さなサイトでなら便利ですが、複数の人がFTP接続するようなときには、その機能をよく理解し、対処しておかないと、思わぬフォルダやファイルが削除されてしまいかねません。お気をつけください。(環境設定において「ファイル削除前に確認」と設定しておくといいでしょう。)


【転送モード】

FTPソフトにはFFFTPに限らず、転送モードというものがあります。
パソコンで使うファイルには大きく2つのタイプがあって、1つがアスキーファイル、そしてもう一つがバイナリファイルです。
アスキーファイルは、一般的にテキストファイルと呼ばれ、Windowsのメモ帳などで開けば読むことのできるファイルです。
一方、バイナリファイルは画像や音楽、実行ファイルなど、メモ帳で開いても記号の羅列で内容が判然としないものです。

「アスキー転送モード」ボタン
 
「バイナリ転送モード」ボタン
 
「ファイル名で転送モード切替え」ボタン
(標準)

一応、それぞれの転送モード用のボタンは用意されていますが、初心者が使う程度の作業であれば「ファイル名で転送モード切替え」にしておけば、ソフトが自動的にそのファイル毎にどちらのファイル形式であるかを判断し、該当のモードに切り替えて送信してくれます。
ただし、一般的でないファイルの場合、適切な判断ができないことがあります。この場合には「環境設定」の「転送1」できちんと送れるように設定してください。

この「転送1」タブの内容をご覧いただくと分かるように、「ファイル名で切替え」の登録ではアスキー形式のファイルが例外扱いになっています。
つまり、ここで、アスキーとして登録されたファイル拡張子以外のファイルは、すべてバイナリファイルとみなされ処理されます。
とはいえ、初心者の方なら、アスキー形式でのアップロードはhtmlファイルくらいしかないと思います。(様々な形式のアスキーファイルをアップロードされるような方にとっては、ここでの説明は必要ないはずです。)


【表示を更新】

データが常時、更新されるインタラクティブ(双方向)なシステムを使っている場合、しばらく転送せずに置いておくと、古い情報が表示されてしまっていることがあります。
そのため、なにかの作業を行う場合には、画面上のファイル情報を更新した方がいいでしょう。
このとき、使うのが「表示を更新」ボタンです。

「表示を更新」ボタン

このボタンをクリックすると、ローカル・ホスト共に、リアルタイムのファイル情報に更新されます。


【接続のためのボタン】

「接続」ボタン 既に登録されているWEBサーバーに接続します。
複数のサーバーに接続できるときには、サーバーを切り替えるときにも使用します。
 
「クイック接続」ボタン ホスト名を入力して接続します。
 
「切断」ボタン 接続中のWEBサーバーとの通信を切断します。


【ファイルに関連するボタン】

「削除」ボタン ファイルを削除します。
 
「名前変更」ボタン ファイルの名前を変更します。
 
「フォルダ作成」ボタン 現在選択中のローカルあるいはサーバー上ののフォルダ内にその下位の新たなフォルダを作成します。


【漢字コードに関連するボタン】

「ホストの漢字コードは
EUC」ボタン
ホストにアップロードされるファイルの漢字コードをEUC形式にします。
 
「ホストの漢字コードは
JIS」ボタン
ホストにアップロードされるファイルの漢字コードをJIS形式にします。
 
「漢字コードの変換
なし」ボタン(標準)
ホストにアップロードされるファイルの漢字コードをSHIFT-JIS形式のまま送信します。
 
「半角カナを全角に
変換」ボタン(標準)
ホストのファイル名の漢字コードが EUC、JIS の場合に、半角カナを全角に変換します。
SHIFT-JISのときは、半角カナのままです。

「漢字コードの変換なし」がなぜ、SHIFT-JISなのかというと、ローカルであるWindowsパソコン上における漢字コードがSHIFT-JISだからです。
一方、多くのサーバー上ではEUCが漢字コードの標準となっていることが多く、レンタルサーバー会社やプロバイダなどのWEBサーバーを提供する側からはEUC形式でのアップロードを勧められることが多くなっています。
なお、このローカル・ホストの文字コードの違いがホームページの文字化けの原因となります。これを防ぐために、HTMLタグにおいて、キャラクターセットを行います。キャラクターセットにより、基本的に文字化けは起こりません。(
2010年1月15日の記事を参照

 
【ファイル名の表示形式】
 
「一覧」ボタン ローカル・ホストのファイル情報を、ファイル名のみの一覧表示にします。
  
「詳細」ボタン(標準) ローカル・ホストのファイル情報を、ファイル名毎に日付・ファイルサイズ・属性(パーミッション)など付随情報を含めて表示されます。


【その他】
 
「フォルダの同時移動」
ボタン
ローカル側、ホスト側の両方に同じ名前のフォルダがあるときに、このボタンをオンにしておくと、片側のフォルダを移動したときには自動的にもう一方の側のフォルダからも移動されます。
  
「受信中止」ボタン ホスト側情報のダウンロードが遅いときなどに、その受信作業を取り消します。


一口にFFFTPといっても、あまりにも情報量が多すぎて、すべてを説明するのは不可能です。
より正確で詳細な情報はFFFTPのヘルプドキュメントをご覧ください。



詳細はクラスで説明します。


※わかりにくいようであれば説明しますのでクラス開催日にお申し出ください。
 


Posted by Yukio 記事 No.0000047 
  
2010年4月23日(金)

ファイルの属性【FTP】
 
今回は「ファイルの属性」というものを説明します。
FFFTPにおいて「ファイルの属性」といわれるものは、一般にいうところの「パーミッション」のことです。
「パーミッション」とは日本語では「許可」のことで、ここでは「サーバーへの接続許可」のことをいいます。具体的にいえば、特定の立場の人に対して、接続を許したり、逆に禁止したりの、いわゆるアクセス権(読み込み・書き込み・実行)の設定をすることをいいます。
 
なお、立場とは、「オーナー」、「グループ」、「その他」の大きく3種類に分けられており、サーバーではそれらの区分に対して別々に「パーミッション」を設定できます。
FFFTPでは下図「属性の変更」ウィンドウのように、チェックボックスでパーミッションを簡単に設定できます。
 

なお、上図「属性の変更」ウィンドウの「現在の属性」欄に「644」という奇妙な数値が表示されていますが、これは何でしょうか。
これは、その上のチェックボックスでの設定が3桁の数値で表現されたものです。
いずれ、様々な場面でこの考え方が必要となるので、ここで簡単にパーミッションの数値での記述法を説明しておきましょう。


【パーミッションの数値表現】

上図の「現在の属性」値「644」は、この3桁の数字一桁づつが、オーナー、グループ、そしてその他を表しています。つまり、オーナーが6、グループが4、その他が4の設定ということです。
そして、その桁ごとの数値が「呼び出し(読み込み)」、「書き込み」、「実行」のパーミッションを表しています。
「呼び出し」と「書き込み」を許可する場合は6、呼び出しだけを許可する場合は4となっています。妙な数値です。
なぜ、このような数値になるのでしょうか。それは1桁で3種のパーミッションを表現するための工夫なのです。
例えば、それぞれのパーミッションを単に1と考え、その許可数を数値とすると、0(全て拒絶)や3(全て許可)の場合はいいのですが、それ以外の1や2の場合、どの項目の許可かが、複数の組み合わせがあるために判然としません。(例えば2の場合、「呼び出し」、「書き込み」の組み合わせ、、「呼び出し」、「実行」の組み合わせ、さらに「書き込み」、「実行」の組み合わせの3種類の組み合わせがあり、どの組み合わせかは判別できません。)

そこで、別々の状況に対して同じ数値で表現されないよう、「呼び出し」に4、「書き込み」に2、そして「実行」に1の重みを持たせることで、これを解決しています。(もちろん、非許可の場合はいずれもの区分でも0です。)

パーミッション区分 許可の際の数値表現 非許可の際の数値表現
呼び出し 4 0
書き込み 2 0
実行 1 0

実際には許可の際の数値表現の加算になります。(0は足すまでもありませんから。)
この重みづけにより、どのような状況でも重複が生じず、0〜7までの一桁の数値ですべての状況を表すことができます。(下表参照)

数値表現 処理 呼び出し 書き込み 実行
0 全ての処理を禁止 0 0 0
1 「実行」のみを許可 0 0 1
2 「書き込み」のみを許可 0 2 0
3 「書き込み」、「実行」を許可 0 2 1
4 「呼び出し」のみを許可 4 0 0
5 「呼び出し」、「実行」を許可 4 0 1
6 「呼び出し」、「書き込み」を許可 4 2 0
7 全ての処理を許可 4 2 1

これを知った上で、先の「属性の変更」ウィンドウのチェック内容と数値を比べると、間違っていなかったことを確認できるでしょう。

「呼び出し」が4であるところが「みそ」です。これを3とすると、「呼び出し」と、「書き込み+実行」の加算値が同じになってしまい、状況の重複が生じてしまいます。
 
ところで、「属性の変更」において、「オーナー」がサイトのオーナーであることや、「その他」が、先の2つ以外であることは想像していただけるでしょうが、それでは「グループ」とは何でしょうか。
UNIX系サーバー には、ユーザを個別に認識するユーザーネーム(ログインネーム)と別に、ユーザーが所属するグループ(グループネーム) があります。
ここでいうグループとはオーナー以外で、そのグループに所属するユーザーをいいます。
とりあえず、パーミッションは「その他」と同じ設定にしておけばいいでしょう。


なお、ファイル一覧の「属性」において、次のような表示がされております。

これは左から「オーナー」3桁、「グループ」3桁、「その他」3桁を表しており、さらにそれぞれ3桁が、左から「呼び出し(read)」、「書き込み(write)」、「実行(execute)」を示しています。(-は非許可)

rwxr-xr-x

(755)
 
左3桁がrwxなのでオーナーに「呼び出し」、「書き込み」、「実行」、全てが許可されています。真中3桁ではr-xなのでグループに「呼び出し」、「実行」が許可されています。そして最後の3桁もr-xなのでその他の人たちに「呼び出し」、「実行」が許可されています。

設定対象 CGIファイルなどに設定します。
 
rw-r--r--

(644)
左3桁がrw-なのでオーナーに「呼び出し」、「書き込み」が許可されています。真中3桁ではr--なのでグループに「呼び出し」のみが許可されています。そして最後の3桁もr--なのでその他の人たちにも「呼び出し」のみが許可されています。

設定対象 一般のhtmlファイルや画像ファイルなどに設定します。


フォルダ(ディレクトリ)にもパーミッションを設定できます。
フォルダの設定もおおむねファイルと同様ですが、許可内容が「呼び出し」、「書き込み」、「探査(検索)」となります。

もっとも、もし、このようなことはわかりにくいと思われるなら、ファイルのタイプ(フォルダの場合、その中のファイルのタイプ)によって定められた基本的な設定がありますので、それをまる覚えしてしまった方がいいかもしれません。



詳細はクラスで説明します。


※わかりにくいようであれば説明しますのでクラス開催日にお申し出ください。
 


Posted by Yukio 記事 No.0000048 

過去のデータを読むときにはサイドバーのカレンダー&アーカイブ」より。
 
 
   
   
 
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